この「Leviathan」は、Siegfriedと同じく映像系及び音声系を圧縮させる「高圧縮タイプ」ですが、通信系の仕組みが従来のリモートデスクトップと異なります。従来は、クライアントモードからサーバーモードに対して接続を行っていたのですが、「Leviathan」はサーバーモードからクライアントモードに接続を行う「リバースモード」という仕組みを取り入れております。VNCではListenModeと呼ばれている機能です。
図で御説明しますと、Siegfried等の従来のリモートデスクトップは、
操作する側 | 操作される側 | ||||
クライアントモード | → |
|
とクライアントモードからサーバーモードに接続となります。インターネットを経由した接続の場合も、
操作する側 | 操作される側 | ||||||
クライアントモード | インターネット → |
|
と途中にルーター等のネットワーク機器が加わりますが基本的にクライアントモードからサーバーモードへの接続となります。
クライアントからサーバーに接続する場合、操作される側のPC及びルーターにファイアウォール等の接続を許可する設定が必要となります。ファイアウォールであれば特定のプログラムに対して接続を許可するか指定したTCPポートを開放したり、インターネットを利用した環境であればルーターに固定IPの割り振りやポートフォワーディングの設定等が必要です。
「Leviathan」の場合は、
操作する側 | 操作される側 | ||||
| ← | サーバーモード |
となり、サーバーモードからクライアントモードへの接続となります。インターネットを経由した接続の場合も、
操作する側 | 操作される側 | ||||||
| インターネット ← | サーバーモード |
と構成的には従来のものと同じですがサーバーモードからクライアントモードへ接続と経路が逆になります。
このようにインターフェイスは従来とほぼ同じですが、IPとPortのコントロールの動作が従来とはサーバーモードとクライアントモードで逆になっています。基本的にはクライアントモードで待機ポートを指定して、サーバーモードで接続先(クライアントモードのIPとPort)を指定する形になります。接続方式が従来とは逆ですので「リバースモード」と呼んでおります。
また、上はクライアントモードの画面ですが、従来はクライアンドモードから接続ですので「Connecting」となっていましたが、「Leviathan」はサーバーモードからの接続を待ち受ける形になりますので、「Accepting」となりまして、サーバーモードから接続がされるまでこのままの画面となります。
例えば、従来は会社のパソコン(操作する側)から自宅のパソコン(操作される側)を操作する場合、自宅側のパソコン及びネットワークの設定が必要になりますが、「Leviathan」は会社側のパソコン及びネットワークの設定が必要となり自宅側のパソコンの設定は不要となります。自宅側でファイアウォールの開放の必要もありませんのでインターネットにさえ接続できる環境であれば接続できると思います。
想定しております利用シーンとしましては、御客様へのリモートデスクトップによる遠隔サポートを行っている企業の場合、これまでは御客様側のパソコンやネットワークの設定が必要となっていましたが、これが不要となり遠隔サポートを行う企業側のパソコン及びネットワークの設定のみで環境が構築出来るという事になります。御客様側の固定IP等のネットワークの設定も不要という事になり「簡単」しかも「低コスト」で環境が構築できます。また、クラウド(定額料金)を用いたリモートデスクトップも同様に簡単に環境を構築できますが、「Leviathan」で一度構築してしまえばランニングコストは掛かりませんので、クラウドタイプと比較しても低コストで構築できます。
概要としましては以上です。
もし、こちらを御利用されたいという方がいらっしゃいましたら、この機会に是非御試し頂ければと思います。
宜しく御願い致します。
とゆー事でプロトタイプのテスターを宜しく御願いしますとゆー御話で御座います。もし何か不具合等御座いましたら御遠慮無くどうぞどうぞ。もしかしたら「Leviathan」専用のサポート窓口を別途作るかもしれませんが。
従来のリモートデスクトップどころかKeroRemoteからの接続も行えませんし、業務用のプロトタイプですので、まだまだ拡張部分の開発は残ってるんですが、とりあえず標準装備で公開ってトコですかね。
何故BrynhildrやSiegfriedに「リバースモード」を実装しないんだ?とゆー御意見に関しては大人の事情とゆー事で・・・。
ちなみに「Leviathan」の呼び方は「リヴァイアサン」になるんじゃないかと思いますが、リバースモードのリバースからもじって、リヴァース・・・リヴァイス・・・リヴァイアサンとなったのはここだけの秘密です。あとアイコンも上下反転気味です。
とゆー事で、リモートデスクトップによる遠隔サポート業務用のプロトタイプの「Leviathan」をどうぞ御試し下さいませ。
Leviathan 0.9.5 Download