賃金が上がらない理由と上げる方法
「もっと給与が上がらないかなあ・・・。」
サラリーマン時代の月末の給与支給日にいっつも思っていました。
たくさん仕事をしているワケでも大変な仕事をしているワケでもないんですけど、まぁもらえるものはもらえた方が良いじゃないですか。
でも。
給与が上がらない理由が会社経営者になってやっと分かりました。
「給与を下げる事が難しいので、給与を上げる事が難しい。」
と。
何を言ってるか分からないですけど。
給与を上げる事は簡単です。従業員も喜びます。会社に資金があれば何の問題もないです。
ただ、業績が厳しい状況なると資金も減ってしまい止むを得ず給与を下げざるを得ない気持ちになる事もあるでしょう。無い袖は振れませんので。
でも。
日本では従業員の給与を下げるにはかなり手続きが大変です。日本の法律では会社よりも従業員の方がメチャメチャ守られてるんです。海外企業だとクビになるけど日本企業だとクビにならないとかその辺です。従業員にとっては非常に良いんですが、会社にとっては身動きが取りづらいとゆーか、チャレンジしづらいとゆーか、攻めづらいとゆーか、そんな感じです。その影響が給与面に反映されてるんだと思うんです。
なので、景気が良いからと言って給与を上げてしまうと、景気が悪い時に苦しくなるのです。さてもう一度。
「給与を下げる事が難しいので、給与を上げる事が難しい。」
なのです。先を読みつつ考えて攻めつつも守らなきゃいかんのです、経営者は。
でも、従業員から見れば給与は上げたいですよね。会社の事情は分からんでもないけど儲かってるのになんで給与が上がらないんだと思ってしまいますよね。会社としては上記の理由により給与を上げたくても上げれないんですけど。上手くいかないもんですね。
そこで、こんな風にするのはどうでしょう。
・退職金は、要検討
・昇給は、無しで
・給与は、少なめで
・賞与は、多めで(ただし業績に応じて)
給与を上げたいのに逆に給与を下げて賞与を上げてトータル的に上げるという方法で。
昇給や給与が減った分を賞与がカバーする感じで、年収で辻褄が合う感じで。これだと業績が良かった時に賞与で大盤振る舞いが可能になると思うんです。もちろん業績が悪いと賞与が減ってしまいますけど、資金がショートして会社が傾くといったリスクは格段に減ると思うんですよね。特にIT業界なんて経費の人件費比率が凄いですし。なのでその人件費を賞与でコントロールできるとなると企業側としてもメリットは大きいのではないかと思うんですよね。
ポイントは「賞与」にあると思うんですよ。今の日本の賞与って、生活保障的な意味合いの給与に寄りすぎてる気がするので、海外企業みたいにもっと業績に依存させた方が良いと思うんですよね。そうすれば、業績が賞与に直結しますんで従業員のモチベーションも上がりそうですし、従業員にとっても良いんじゃないかと。
ま、保守的な考えの方は反発しそうなんでベンチャーとかスタートアップ向きですかね。
如何でしょうか?