リモートデスクトップエンジニアのブログ。

Verethragna（ウルスラグナ）の次の開発について。

たまにVerethragnaにフリガナをふっておかないと分からない人もいらっしゃるでしょうし自分でもVerethragnaと書くかウルスラグナと書くかがブレブレですのでご容赦くださいませ。

さて、とりあえず現時点でVerethragnaの最新バージョンであるバージョン「0.10.1」において「Windowsサービスとして動作」や「ファイル転送」の新機能も実装され、機能面においてはよーやく、かのBrynhildrと肩を並べる存在となったかと思います。

Brynhildrから取って付けただけの機能もあれば新しい仕組みで組み上げた機能もありますが、全体的は集大成として進化してるとは思っております。かつてモンスターエンジンと呼んでたくらいパフォーマンスは段違いでVerethragnaの方が高いですので。

ちなみに、Brynhildrのソースコードは全部（VP8やCELTなどの外部ライブラリは除く）で約24000行に対して、Vrethragnaのソースコードは約15000行となっておりまして、同等機能ながらも最適化がかなり進んでおりシンプルで拡張性もあるといった仕上がりになっております。

まあ、BrynhildrはWindows 2000に対応してるという特徴がありますが、VerethragnaはWindows 10以降を対象とすることで割り切ってアーキテクチャごと一新しましたので。ただ、実際にはVerethragnaもWindows Vistaくらい前までは動作すると思いますけど。Windows XP以前はサウンド周りが動かなかったり（Verethragnaは録音にWASAPIを使ってますので）Windowsサービスの登録方法が異なるもので。とは言えどーしてもこのOSで動作させたい！というケースの場合は受託開発にはなりますけどご相談くださいませ。

さて、BrynhildrにあってVerethragnaにないものとなるとあとはパブリックモード（モード７）ですね。

Brynhildrはクライアントのサンプルソースにより通信仕様が公開されてますけど、当然Verethragnaは通信仕様が異なりますのでBrynhildrのクライアントのサンプルソースではVerethragnaに接続はできません。ひと昔にBrynhildrのパブリックモードを利用したKeroRemoteというiOS版アプリもAppStoreで公開しておりましたがそちらも公開終了となりました。

で、Verethragnaはパブリックモードがないのか、通信仕様は公開されないなのか、ということになるのですが、まんまとゆーわけではないのですがパブリックモードに似て非なるものを準備中です。

それが、「ウェブブラウザ接続機能（仮）」です。

現段階での仕様ではあるのですが、Verethragnaのサーバーモードに対してHTTPで通信する仕組みを準備中で、ウェブブラウザからVerethragnaに接続できるようになります。HTTPの通信は通常のWindowsクライアントとは異なる通信仕様となる予定で起動時にHTTPを使うか否かを選択する感じになりそうです。

Brynhildrの時にかなりのユーザーの方からご要望を頂いていたAndroid版とかMac版についてもウェブブラウザ機能（仮）で一挙解決です。パソコンやタブレットやスマホなどの各端末のウェブブラウザから接続してWindowsを操作できるとか今風ですので。

ちなみに、HTTPSなどの暗号化通信や複数同時接続については実装は未定です。とりあえず有償対応という形で検討はしておりますがこちらについては別途ご相談くださいませ。パスワード機能は無償版の標準実装を予定しております。

あと、通信仕様が公開されるとゆーことは独自にクライアントを開発できるということになります。まさにBrynhildrのパブリックモードです。今ですと、UnityやUnrealEngineなどでゲームに組み込むもよし、Flutter などでネイティブで作るもよし、WebAssemblyでサンプルよりもさらに高速なウェブブラウザ版を作るもよしです。個人的にはWebSocketの対応が将来的に必要になってくるのではないかと考えてはいるんですがまあその辺の拡張についても検討したいと思っております。

とゆーことで、Brynhildrのパブリックモードに代わるVerethragnaの「ウェブブラウザ接続機能（仮）」を只今絶賛開発中ですのでまた続報をお待ちくださいませ。