Brynhildr

KeroRemote

リモートデスクトップエンジニアのブログ。


Brynhildr(ブリュンヒルデ)はシェアウェアになりました
引き続きご利用される場合はライセンスのご購入が必要です
詳しくは「こちら」をご覧ください
「ブリュンヒルデ2」のRC版を公開


「Brynhildr 2」が内容的にかなりのボリュームとなってしまいましたので、通常のリリースの形ではなくRC版として公開という流れにしてみました。最初ベータでも良いかなと思いましたけど、ほぼほぼでき上がっておりますのでRC版が合致しているかと。何か不具合とかなければRC1で終わりだと思いますが、何か不具合とかあればRC2、RC3、・・・と続くと思います。

Brynhildr 2.0.0 RC1 Download

以下が主な特徴となります。

・高圧縮映像転送の実装
・音声圧縮の実装
・リレーサーバー機能の実装
・プラグイン機能によるゲームパッド入力転送機能の実装
・ズームロック機能の実装

まず、映像転送ですが、「HighSpeed」「HighCompress」「Hybrid」の3つの圧縮モードから選択できるようになりました。「Siegfried」に実装されておりました「高圧縮映像圧縮コーデック」の改良版を「HighCompress」として追加しております。各コーデックは、「HighSpeed」が高速度タイプの「GBVC」、「HighCompress」が高圧縮タイプの「VP8」、「Hybrid」が「GBVC」と「MotionJPEG」のハイブリッドです。御利用の環境に応じて選択ください。

また、音声伝送は従来のPCM(非圧縮)ではなく、CELTによる圧縮が標準となります。「Siegfried」においても、特に遅延やノイズに大きな問題も無く、安定している事が確認されましたので標準実装となります。

尚、これまで「KeroRemote」から「Brynhildr」に接続した場合は、MotionJPEGとPCMで接続されていましたが、VP8とCELTに変更される事になりますので御注意ください。従来通り、MotionJPEGとPCMでの接続を望まれる方は「Orthros」を御利用頂ければと思います。パブリックモードからの接続に関しましては、従来通り、MotionJPEGとPCMとなります。

次に、リレーサーバー「DyneCloud」に対応しました。起動ダイアログにて「ServerMode」を選択した場合に、「RelayMode」という項目がありますので、そちらを「On」にして頂くと、IPとPortの項目が現れますので、そちらに「DyneCloud」のIPとPortを設定して頂けばと思います。ただ、リレーサーバーの「DyneCloud」はまだ開発中のプロトタイプですので、あくまでも試験的な意味合いが強いですのでどうぞ御理解ください。また、近々「DyneCloud」のバージョンアップを予定しております。

次に、プラグインによるゲームパッド入力転送機能を実装しました。Brynhildrを起動すると「plugins」というフォルダが生成されます。こちらのフォルダにBrynhildrに対応したプラグインを配置する事で、プラグインの機能が利用できる事になります。第1弾として、クライアント側のゲームパッドの入力をサーバー側に転送する「ragnarok.dll」に対応しました。サーバー側のBrynhildrの「plugins」のフォルダに「Ragnarok」のDLLのみを配置してBrynhildrを再起動して頂ければ御利用頂けます。サーバー側には「vJoy」を予めインストールしておく必要があります。尚、クライアント側には「ragnarok.dll」の配置、「vJoy」のインストールは必要ございません。

最後に、「ズームロック」という機能が実装されております。クライアント側の機能ですが、メニューに「ZoomLock」という項目があり、選択する毎に交互にON/OFFになります。こちらがONになると、表示されている映像のサイズで固定となり、その後ウインドウを拡大しても転送サイズがそれ以上大きくなる事はなくなります。タイトルバーに現在のZoomLockのパーセンテージが表示されます。

例えば、ZoomLockのOFFにした状態ですと以下の画質ですが、


ウインドウスケールを「50%」に縮小して、ZoomLockをONにした後に、ウインドウスケールを「100%」に戻すと以下の画質になります。


画質は落ちますが、転送サイズは小さくなり、動きもスムーズになります。映像が荒くてもスムーズな表示を望まれる方にとっては好まれる機能なのではないかと思います。尚、上の2つの画像は、どちらも映像モードは「HighCompress」で画質は「3」の状態です。

他、不具合修正や調整等が多数入っております。

以上でございます。



こんな感じでする。内容的には、ゲーム用リモートデスクトップっぽく仕上がったんじゃないかと思っております、狙ってますけど。もちろん、普通に業務として御利用頂いても何ら問題はないのですが、ちょっと特徴を持たせてゲーム用リモートデスクトップの方が面白いんじゃないかと思いまして。

で、BrynhildrにSiegfriedとRagnarokをガッチャンコしましたんで、今後暫くはBrynhildr1本で行けそうな気がしております。謳い文句と致しましては「従来と比較して最大約10倍の圧縮率」でしょうか。なかなか良い感じです。

とゆー事で新しいBrynhildrのRC版ですが、バグとかあれば御気軽に御報告を頂ければ幸いでございます。

んなトコですー。


6件のコメント ... ( 管理人承認制 )



RC版なのにかなり安定していますね・・・
ただ、”ウインドウスケールを「50%」に縮小して、ZoomLockをONにした後に、ウインドウスケールを「100%」に戻す”をすると画面が一瞬だけ点滅して、2枚目の写真のようになります。
これって仕様なんでしょうか?


TOTO  2015/11/21


> RC版なのにかなり安定していますね・・・


ありがとうございます!


> 2枚目の写真のようになります


2枚目の写真は、ウインドウスケール50%でZoomLockをONにした後にウインドウスケールを100%に戻した状態です。そのままですかね・・・。合っていると思います。ウインドウスケールは100%ですが、転送画面サイズは50%(対角線スケール)という事です。紛らわしくてすみません・・・。


IchiGeki  2015/11/21


celtいいですよね。
CBRで固定長にして生ストリームで扱うとデコード前段階の分岐減らせたり。
同じデータ量だとvorbisよりはっきりと音質良かったり。
config.hだったかな…でカスタムモードdefineしないと48Khzしか扱えないのには最初はまりました。


通りすがり  2015/11/22


celtいいですよねー。まだ数年は最前線でいけるんじゃないかと思いますけどねー。


celtは低レンテンシなんですよねー。vorbisは確かエンコード速度だかに結構時間がかかる(当方環境だと確か0.2~0.3秒ほど)ので、リモートデスクトップには不向きなんですよねー。音質は良いと思うんですが。


celtの48khz対応は自分も最初はそう思ったんですが、VisualStudioでビルドしてたんで、結構早めの段階で気付きました。なぜココ(48kHzとか)を通ってくれないんだとw


ま、それも含めて楽しいんですけどねー。


IchiGeki  2015/11/23


画面が一瞬だけ点滅するのをお聞きしたかったのですが、分かりづらくてすみません。
一瞬、画面が点滅するのはWindows10でPIO病(w)になっていたみたいです・・・
あと、言おうか悩んでいたんですけど、DynecloudがDynCeloudになっていますよ
最新式クラウドRDPの発表でも・・・?(イヤミ)


TOTO  2015/11/24


> 一瞬だけ点滅


なるほど。なるべく点滅しないようには工夫はしているのですが、ウインドウスクロールの切り替え時や接続のタイミング等でどうしても取り除けない点滅(一瞬白くなるとか残像が残る等)があるのは把握しております・・・。いずれ綺麗に表示したいと思っておりますが、現状以上はちょっと先になるかもしれませんすみません。


> DynCeloud


ありがとうございます!修正しましたー。


IchiGeki  2015/11/24




... 不具合報告の際は、アプリのバージョンやOS等の動作環境の記載を御願い致します。

表記されている会社名・製品名・システム名などは、各社の商標、または登録商標です。
当サイトはAmazon.co.jpアソシエイトプログラムに参加しています。
© 2010-2024 LAUNCELOT CO. LTD.