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リモートデスクトップエンジニアのブログ。

Full HD Voice

コチラの「LINEの無料通話の品質を上げる」記事が凄く面白いです。LINEの新プロジェクト「PLANET」のその全貌と称して記事になってました。

まず。

これまでLINEてSIPだったんですね。となると開発はAsteriskとかですかね。実はSkyPhoneも開発当初はAsteriskを検討はしてたんですけど、ちょっと扱いづらいのと使える音声圧縮コーデックが限られてしまってるんで高音質にしづらいなーって事で見送ったんですよね。仕様を確認するだけで大変そうでしたし不具合の原因の切り分けも難しいそーでしたし。だったらAsteriskに変わるものを作ってしまえば?とゆー事でSkyPhoneは初めからSIPを使ってないんです。懐かしいですね、もう6年も前ですな・・・。

で、LINEも高音質にしよーぜーって事で新プロジェクト「PLANET」がはじまったみたいなんですけど、これいつから始まって何人くらいの規模なのか非常に気になるところですね。正直に言ってリソースがあるって非常に羨ましいです、はい。メチャメチャ短期間で少ないチーム人数だったらちょっとアレですけど・・・。

まあでもSIPのそんな制限とかあんな面倒に縛られるのは得策でもないと思うのでSIPをやめるのは正解だと思いますけどね。SIPに変わる仕組みを独自に作っちゃえば良いんですよ。そんなに難しい事をやっているわけでもないですしね。もし公衆交換電話網に接続する必要があるんだったら最近ですとTwilioとか050VoIPSDKとかもありますからね。その辺とうまく連携できればいけると思いますしうち実績ありますし。

でもってこの記事でちょっと気になるとこが。

「HD Voice」のサンプリングレート(周波数)が8000Hzとありますけど、確か普通の電話のサンプリングレートが8000Hzであって「HD Voice」は16000Hzだったかと。コチラにも説明ありますけど。

ですのでLINEのゆーところの「Full HD Voice(20000Hz)」と「HD Voice(16000Hz)」ですとサンプリングレートの数値的にはそんなに変わんないかなーと。と思ったかもしれませんけどそんな事なくって凄く音質が良くなってますよ。なんかまだ他のカラクリがありそーですねえ。

まとめますと、

  8000Hz ・・・ 公衆交換電話網(普通の電話)
16000Hz ・・・ HD Voice(VoLTE)
20000Hz ・・・ Full HD Voice(LINE)
48000Hz ・・・ 4k Voice(SkyPhone)

となります。

あ、すみません、ちょっと面白かったんでしれっとSkyPhoneを「4k Voice」と書いてみましたw

まあサンプリングレートだけで数値化するとこうなりますよね。そうかー、SkyPhoneは「4k Voice」だったんかー。そうだったんかー。ちょっと面白かったのでどこかで使わせて頂きますw

さて。

記事に通話アプリの比較図が載ってるんですけどどれが何か気になります。もしかするとCはSkyPhoneか?!とも思ったんですけどSkyPhoneはAndroid版もあるんで違うのかなと。こーゆーのはジャンジャン名前を公開していければ良いかと思うんですよね。まー大人の事情があるんでしょうけど。ええ非常に分かります。

でもSkypeにしろMessengerにしろWeChatにしろサンプリングレートが8000Hzって事は無いと思うんですよね。結構みんな音は良いですよ。少なくとも16000Hzはあるんじゃないかなあと。あとどーやって調べたんですかねこれ。どこかに情報でてたんですかね。うちも欲しいですこの情報。

で、次にハードウェア(マイクとかスピーカー)に触れてますけど、大事なとこスキップしてません?

もちろんハードウェアで音質が制限されてしまっているのは分かります。レコーディングマイクとヘッドフォンの組み合わせとかだと確かに音質は良いかと思いますけどそれ電話じゃないですし。てか問題はハードウェアじゃないと思うんです。いやプロトコルでもないと思いますけど。

あえて触れてないのかもしれんのですけど、圧縮コーデックはなんじゃらほいと。高音質のポイントはサンプリングレートではなくてビットレートなんじゃないですかと。まあぶっちゃけサンプリングレートは確かに20000Hz以上であればあんまり違い分かりませんからね、自分の耳では。もちろん良いに越したことはないんで48000Hzにしてるんですけどね、SkyPhoneは。「4k Voice」とかゆーニューワードを出したりして勝手に盛り上がっておいてアレなんですけど。

なので、そのサンプリングレートで録音した音を如何に高音質を保ったまま圧縮&通信&展開できるかが肝だと思うんです。圧縮率を上げて通信データは小さくしないといけないんですけどそーすると音が悪くなるんでそのバランスのせめぎ合いなんですけど。

まあたぶん圧縮コーデックはOPUSかAACなんじゃないかなと思うところではあるんですけどね。ビットレートも21kbpsとそれらしき情報はありますけど詳しくは掘り下げてないんですね。その辺の詳しいお話が知りたかったのに。次回に期待です。

ただこのLINEの「Full HD Voice」についてユーザーの方の反応を見ますとノイズの処理がうまくいってないんじゃないかと。ノイズが発生してしまうのは仕方ない事ではあるんですけど耳障りな音は極力減らさないといかんですよね。恐らくUDPを使っているのかと思いますけどその辺のパケットの処理をうまくやって欲しいですねー。あの辺はちょっと難しいですからねー。OSによってベストのノイズ除去の処理が異なりますからねー。まー自分はSkyPhoneのその辺はやってないんであくまでもリモートデスクトップの知見のみですけどw

ちゅー事で負けず嫌いなんでちょっとチャチャを入れてしまいましたけれどもトータル的に通話アプリサービスを構築するには非常に参考になる記事でございました。LINEさんありがとうございます。


2件のコメント ... ( 管理人承認制 )



SkyPhoneとラインの技術的対談なんて記事があったら読みたいと思いました。


.  2019/01/18


あったら面白いですねー。LINEさんにお聞きしたい事が山ほどありますからねーw


IchiGeki  2019/01/18




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